山口一郎 · うつ病 · 休養と復活の記録
山口一郎(サカナクション)
うつ病との闘いと復活の軌跡
2022年の休養から2025年の紅白へ。本人が公表した言葉をもとに、休養の経緯・病気との向き合い方・復活までの道のりを時系列で解説します。
サカナクションのボーカル・山口一郎は、2022年7月から約2年間の活動休止を経て、うつ病を公表し、復活を遂げました。本記事は山口一郎本人が公表した情報・NHKスペシャルなどの公式媒体での発言のみをもとに構成しています。
「山口一郎 病気」「うつ病 休養 経緯」「現在の状態」「いつ復活した?」といった疑問に、丁寧にお答えします。
山口一郎のうつ病について本人公表の事実
病名:うつ病(本人が公表)
山口一郎は「最初は更年期障害と思っていろんな病院に行ったがわからず、メンタルクリニックに行ったら『しっかりうつ病です』と診断された」と語っています。当初は身体的な不調として現れたため、自分がうつ病だとは気づきにくかったといいます。
ネット上では「双極性障害(躁うつ病)ではないか」という声もありますが、本人が公表しているのは「うつ病」のみです。憶測の病名を事実として扱うことは適切ではないため、本記事では本人公表の情報のみを記載します。
「うつ病ってたぶん、もともと誰にもあるんですよ。それが大きくなって、ふとしたきっかけで決壊する。1回決壊すると、それが体に広がっていく。心から体に広がっていって、どうしていいかわからなくなる」
── 山口一郎(NHKスペシャル「山口一郎 “うつ”と生きる」2024年5月放送より)
うつ病になった背景
体調に異変が現れ始めたのは2022年の春頃。倦怠感や帯状疱疹といった身体の不調が続き、同年6月に医師から「うつ病」と診断されました。
山口は「パンデミック真っ最中の時は、ある種、躁状態だったと思います。生配信で歌ったりとか、苦しんでいる人たちの状況を対談で聞いたり。今思えばその時から疲れが取れないとか、全然寝られないとか。でも、仕事のスイッチが入ると頑張れちゃう」と振り返り、「キャパシティを超えちゃったという気がします」と語っています。コロナ禍の中で走り続けたことが、心身の限界を超えさせた一因と本人は述べています。
休養から復活までの全記録時系列まとめ
2022年春 ── 発症
体調異変・うつ病と診断
倦怠感や帯状疱疹などの身体的不調が続き、メンタルクリニックを受診。うつ病と診断される。最初は診断を信じられず薬を飲まなかったため、どんどん症状が悪化したと後に告白しています。
2022年7月1日 ── 休養開始
「体調不良のため休養」を発表・全国ツアー中止
2022年7月より体調不良のため一定期間休養。同年に予定されていた全国ホールツアー「SAKANAQUARIUM アダプト NAKED」を含む複数公演が中止・延期に。この時点では「体調不良」とのみ発表され、病名は公表されませんでした。
2022年11月 ── SNS復帰
インスタライブでSNS周りの復活を宣言
2022年11月16日、インスタライブを行いSNS周りでの復活を宣言。休養中の体調について「まったくベッドから動けない」「7キロ痩せた」と説明しました。
2023年秋〜2024年1月 ── ソロツアー
山口一郎ソロホールツアー「懐かしい月は新しい月 蜃気楼」開催
バンドとしての本格復活前にソロツアーを開催。ツアー最終日(2024年1月14日・東京ガーデンシアター)にうつ病であることをYouTubeで公表。同日、他の4メンバーがサプライズ登場し「新宝島」を演奏。サカナクションとして2024年に活動再開することが発表されました。
2024年4月〜7月 ── 完全復活
SAKANAQUARIUM 2024「turn」・2年ぶり全国ツアー
山口はツアー初日、密着カメラに「この病気になってから、あしたはどうなるか。久々にあしたのことを考えず、今のことだけを考えて、こうやってライブやれるって幸せですよね」と話しました。症状は一進一退を繰り返しながらも、「うつ病を抱えている自分だからこそ、新しい音楽世界を作れるはず」という決意のもとツアーを完走。
2024年5月5日 ── NHKスペシャル
NHKスペシャル「山口一郎 “うつ”と生きる ~サカナクション 復活への日々~」放送
サカナクションの山口一郎が、うつ病に苦しんだ2年を赤裸々に語るドキュメンタリーがNHKで放送。現在回復には向かいつつあるが症状は一進一退を繰り返しているという現状を、本人が正直に語りました。
2025年2月 ── 新曲「怪獣」
約3年ぶりの新曲「怪獣」リリース・3.2億回再生突破
「怪獣」はストリーミングでの累積再生数3.2億回を突破し、歴代最高の再生数を記録。うつ病を抱えながら制作した楽曲が、記録的なヒットとなりました。
2025年12月31日 ── 紅白出場
第76回NHK紅白歌合戦・12年ぶり2度目の出場
2025年末の紅白歌合戦への出場は「病気が治ったから」ではなく「病気を抱えながら、自分なりのやり方でステージに立てるようになった」という、共生の証でした。「新宝島」と「怪獣」の2曲を披露し、多くの視聴者の心を揺さぶりました。
2025年12月30日深夜 ── NHKスペシャル続編
「山口一郎 “うつ”と生きる 紅白完結編」放送
2024年に放送したNHKスペシャルに追加取材を加えた99分の続編として放送。紅白本番に向けたリハーサルにも密着取材。山口一郎に独占ロングインタビューを実施。
山口一郎が語った、病との向き合い方本人の言葉
「うつ病になって、好きなものができなくなるって言われるけど、本当で、音楽が真っ先に自分から離れていった。圧倒的な孤独と不安。周りがあきらめちゃうんじゃないかなという心配があった」
── 山口一郎(NHKスペシャル「山口一郎 “うつ”と生きる」2024年5月放送より)
「うつ病とにらみ合って、いなくなれと思っても、つらくなるだけだと。『この野郎!』と肩を組むくらいの気持ちで。一番大事なのは、自分が好きだってものをあきらめない」
── 山口一郎(NHKスペシャル「山口一郎 “うつ”と生きる」2024年5月放送より)
「うつ病を抱えている自分だからこそ、新しい音楽世界を作れるはず」
── 山口一郎(NHKスペシャル「山口一郎 “うつ”と生きる」2024年5月放送より)
山口一郎が注目すべきは、「事故前の自分に完治(元通り)すること」を目指すのではなく「共生」という道を選んだことです。「治す」ではなく「共に生きる」という選択は、同じような状況にある多くの人の心に響きました。
うつ病について知ること正確な情報を
山口一郎の公表をきっかけにうつ病に関心を持った方のために、正確な情報をまとめます。
うつ病は誰にでも起こりうる
日本では15人に1人がうつ病を抱えているといわれています。山口一郎の言葉にもあるように、「うつ病はもともと誰にでもある。それが大きくなって決壊する」ものです。特別な人だけがなる病気ではありません。
早期の受診が大切
山口一郎の担当マネージャーは「もともと難聴など身体的な不調があったので当初は体調不良と思った。外傷などと違って目に見えないためわからなかったが、うつ診断を受けて対処に向かえた。早めに診断するのが大事」と語っています。
山口一郎自身も「診断を最初信じなかった。薬を飲まなかった。そうしたらどんどん悪くなっていった」と告白しており、早期の診断・治療の重要性を自らの経験をもとに伝えています。
よくある質問FAQ
山口一郎はどんな病気ですか?
本人が公表しているのはうつ病です。「メンタルクリニックに行ったら『しっかりうつ病です』と診断された」と自ら語っています。ネット上で「双極性障害」という言葉が使われることがありますが、本人はそのような公表はしていないため、本記事では本人公表の「うつ病」のみを記載しています。
山口一郎はいつ休養したのですか?いつ復活しましたか?
2022年7月より体調不良のため休養に入りました。その後2023年秋にソロツアーで段階的な活動を再開し、2024年4月からは約2年ぶりにバンドでの全国ツアーが開催されました。2025年には「怪獣」が大ヒットし、同年12月の紅白歌合戦に12年ぶりに出場を果たしました。
うつ病を公表したのはいつですか?
2024年1月のソロツアー最終日にYouTubeでうつ病であることをカミングアウトしました。それ以前は「体調不良」とのみ発表していたため、病名の公表はこのタイミングが初めてです。
NHKスペシャルはどんな内容でしたか?
2024年5月5日放送の「山口一郎 “うつ”と生きる ~サカナクション 復活への日々~」では、うつ病に苦しんだ2年を山口一郎が赤裸々に語りました。症状が一進一退を繰り返す中で全国ツアーに挑む姿を記録したドキュメンタリーです。さらに2025年12月30日深夜には追加取材を加えた99分の続編「紅白完結編」が放送されました。
現在(2026年)の山口一郎の状態は?
「病気が治った」のではなく「病気と共生しながら活動を続けている」状態です。2025年末の紅白出場・SAKANAQUARIUM 2026「透明」ツアーの開催など、精力的な活動を続けています。本人は「うつ病とにらみ合うのではなく、肩を組んで生きていく」という姿勢を語っています。
まとめ
山口一郎は2022年のうつ病発症・休養から、2年間の闘病を経て復活しました。「治す」のではなく「共に生きる」という姿勢で音楽と向き合い続け、2025年の紅白出場・「怪獣」の記録的ヒットという形で結実しました。
山口一郎が公表によって伝えたかったのは、うつ病は誰にでも起こりうるということ、そして「自分が好きだと思うものをあきらめない」ことの大切さかもしれません。
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